この記事では魔法科高校の劣等生のキャラクター吉田幹比古が抱える過去の事故の真相、声優情報や兄を超えると言われた神童の能力について解説していきます。
「魔法科高校の劣等生」の主人公である司波達也が西城レオンハルトの次に友人となった男子キャラが吉田幹比古です。
最初の編である「入学編」のアニメでは、ときおり幹比古は画面に映りますが台詞はありません。ただ一般的なモブキャラとは異なり、顔が判別できるカットばかりなので、物語が進むのちに重要な役どころで登場するキャラだろうなと言うことは伏線として張られていました。
そして幹比古が「九校戦編(アニメ8話)」での授業でサッカーに似たレッグボールで抜群の判断力と運動神経を達也とレオに見せたことで三人での会話となり、苗字ではなく下の名前で呼ぶ友人同士になったのです。
元々、幹比古は吉田家の「神童」と呼ばれていた未来を嘱望された魔法師でしたが、吉田家の伝統儀式で兄を越えようとしてムリをした結果、引き起こしてしまった事故がきっかけとなり魔法力が低下してしまい二科生としてでしか魔法科高校に入学できなかった経緯がありました。
この「劣等生」のひとりでもある吉田幹比古の声を演じているのは「田丸篤志(たまる あつし)」さんです。田丸さんはキャリアが12年もあるベテラン声優で数多くの作品に出演されています。
吉田幹比古が「劣等生」になってしまった過去に起こしてしまった事故、そして吉田家嫡男の兄をも上回る能力を持っていた「神童」と呼ばれた次男、幹比古の声を演じる田丸篤志さんの紹介も踏まえてご案内したいと思います。
吉田幹比古が魔法力を失うきっかけとなった一年前の事故の真相とは?
あのさあのさ劣等生に最近出てる吉田幹比古に完全に心撃ち抜かれたんですよ pic.twitter.com/SP9XnlZf35
— ねこ (@nekkoSS) June 17, 2014
功に焦ったため「神童」が「劣等生」なってしまった夏の夜。
古式魔法の名門である吉田家では毎年、一門にとってとても重要な儀式が存在します。
それは「星降ろしの犠」と呼ばれ、神霊、精霊を使役する魔法を持つ吉田家一門の中から実力のある者たちが一族の前で、神祇魔法(精霊魔法)の腕前を披露する儀式です。
一年前の西暦2094年8月17日、旧暦7月7日の七夕、幹比古は中学三年生でした。そしてその夜も毎年と同じに「星降ろしの犠」が行われました。
幹比古は「神童」と呼ばれ、早い内から実兄たちよりも実力があると目されていました。
そこで幹比古は「星降ろしの犠」に「竜神」を使役しようと試みます。「竜神」は精霊の頂点に立つ神霊で、吉田家の祖先だけでなく、現当主の父、幸比古、世継ぎである兄、元比古でさえ達成不可能として挑まなかった対象でした。
竜神は他の精霊たちと比較にならない圧倒的な情報量を持つ神霊で、水の理、風の理、火の理をそれぞれ内包する巨大な独立情報体で、ひとりの術者ではとてもではないが御せる対象ではないこと、
またその圧倒的な情報量を制御するには術者以外に「水晶眼」と言う神霊、精霊たちの種類などを識別し、サイオン波の波形を同調できる特別の目を持ち、竜神にアクセスできる術者も必要ため、父の幸比古が中止するよう進言しますが、幹比古は異論を唱え断行してしまったのです。
結果は失敗。
儀式によって神霊「竜神」と接触はしたものの、まだまだ非力な幹比古は竜神を御するためにサイオン波の波形をシンクロさせようとしたところ、制御しきれずに魔法演算領域を強制的に高速稼働させられた結果、体内のサイオンをごっそりと持って行かれてしまい意識を失ってしまいました。
それ以来、幹比古は魔法の威力こそ元のままでしたが発動させるまでの時間が長くなり、素早く使えなくなっていました。
そのことで焦り、自暴自棄とも言えるような特訓を続けていましたが、「星降ろしの犠」以前の自分には結局戻れずにいたため、魔法科高校に入学はできましたが「劣等生」である「二科生」での入学となったのです。
吉田幹比古の兄も超える神童と呼ばれた実力!能力や魔法についても解説
▷▷▷魔法科高校の劣等生
「吉田幹比古」 pic.twitter.com/oEqg1A8dES— あ (@Isaacfwostar) August 23, 2018
かつて「神童」と呼ばれた少年のどん底からの復活、そして強力な古式魔法師の誕生。
幹比古は精霊を使役する古式魔法の名門である吉田家本家の次男として生まれました。そして幼い頃から天賦の才があった幹比古はみるみる実力を付けていきました。
ですが、多くの名家がそうであるように、吉田家も幹比古の七歳年上である長男の元比古が跡継ぎに指名されていました。
ただ吉田家の伝統では例え嫡男だとしても弟や従兄弟などにそれ以上の能力を持つ者が育った場合、跡継ぎの座を譲るという不文律があり、才能がある幹比古の方が家督を継ぐのに相応しいと言う声も一族の間にはすでにあったようです。
しかし幹比古自身にはその気はありませんでした。
幹比古は控えめな自分の性格から指導者向きではないとすでに自己分析して考えを帰結していましたし、なによりも古式魔法(神祇魔法)を駆使して精霊の頂点に立つ神霊「竜神」を使役するという大きな目標があったからです。
ただし「竜神」とサイオン波をシンクロさせるには「水晶眼」を持つ者の協力が不可欠だったため、吉田家の儀式「星降ろしの犠」では失敗し、その結果、魔法発動が遅くなってしまうと言うスランプに陥ってしまいました。
そして幹比古は本調子でない状態での魔法科高校の受験となり、合格はしたものの「劣等生」である二科生としての入学となりました。
しかしそのクラスメートには司波達也と柴田美月がいました。
司波達也は幹比古にアドバイスなどを与えてくれたことで、あの「星降ろしの犠」以前と同じ、いや、それ以上の魔法力を引き出してくれました。
そして柴田美月は神霊「竜神」とシンクロするに不可欠であり、吉田家が200年以上探し続けていて今では実在自体も疑われた「水晶眼」の持ち主でした。
この二人との出会いを経て幹比古はかつて呼ばれた「吉田家の神童」として再び活躍することになります。
現在の最先端魔法はCADで高速化された現代魔法がほぼすべてです。
そのことから幹比古が使う古式魔法(精霊魔法)は魔法科高校でも希少な存在です。
現代魔法は相手を倒すために、とにかく1秒でも0.5秒でも早く魔法を発動させ相手に届かせるかで勝負が決まります。
それに対して古式魔法は威力を重視します。ときには相手に術の種別を偽装するため工程が複雑化することもあるようです。
CADがなかった時代では、その方法でも不利ではありませんでしたが、現在の高速魔法には通用しません。
しかし古式魔法が役立たずと言うわけではまったくなく、時と場合を工夫すれば威力があるだけにより効果的に相手を倒すことが可能となります。
「魔法科高校の劣等生(九校戦編アニメ15話)」で九校戦新人戦でのモノリス・コード競技において一高の出場選手が全員重傷を負ってしまったため棄権やむなしとなったときに代役として幹比古と達也、レオの三人が出場することになりました。
その際に去年の「竜神」の使役に失敗して以来のスランプで、魔法が思うように使えないと思い続けている自責の念が強い幹比古は、昨夜、九校戦会場に侵入した賊たちを達也のアシストを得ることでなんとか倒すことができたことがずっと気に掛かっており、その際の古式魔法の発動の遅さを痛感して塞ぎ込んでいました。
そのことから「威力では勝っているはずの古式魔法が、現代魔法に敵わないわけだ」と口にし、発動までの時間の差で劣る自分の魔法は役立たずとまで思っていたように見えました。
ですが達也から「知覚外からの奇襲であれば、古式魔法の威力と隠密性に軍配が上がるだろう」と工夫次第では古式魔法の方が有利であると伝えてくれたことで、幹比古は達也の言葉を信じ、再び自分を信じることができました。
そして迎えたモノリス・コード第八高校戦では幹比古は森中に深い霧を発生させて八校の選手の進路を惑わせて事実上の戦闘不能状態へと導きました。
これには霧の発生だけでなく「木霊迷路」と言う方向感覚を狂わせる魔法も併用しています。
これこそが達也が言った「知覚外からの奇襲」であり、事前に仕込む罠のような使い方をすれば古式魔法は現代魔法よりもはるかに強力であることを幹比古は自覚します。
そして幹比古は決勝戦となった対三校戦では、「カーディナル・ジョージ」の異名を持つ天才魔法師である吉祥寺真紅郎(きちじょうじ しんくろう)を倒しました。
このことは古式魔法が現代魔法に比べ劣ることなく、使い方を工夫すれば十分に通用することを自分自身、そして周囲へと知らしめました。
その後も真正面から同時に魔法を打ち合う西部劇のガンマンたちのような戦い方はいっさいせず、常に距離を取り、側面から、死角から狙う戦い方を取得しています。
幹比古はかつて「吉田家の神童」と呼ばれていただけあって、多彩な魔法が使えます。
その中でも幹比古の代名詞とも思われるのが上空に飛ばした呪符から放たれる放電現象を使った「雷童子」だと思います。
これは同時に多数の目標を一斉攻撃し、相手をしびれさせて無力化できる使い勝手の良い古式魔法で、「魔法科高校の劣等生」のアニメの第一期、第二期でもオープニングに登場していることで幹比古の戦い方、格好良さをビジュアル的に伝えてくれます。
吉田幹比古の声優 田丸篤志さんの魅力や代表作品を紹介!彼女や結婚の噂について調べてみた
【出演声優コメント】
吉田幹比古役 #田丸篤志 さんから #リロメモ を楽しみにしているファンの方へのメッセージをいただきましたので、ご紹介いたします!#mahouka pic.twitter.com/Jzb5rQXZYp— 『魔法科高校の劣等生 リローデッド・メモリ』公式 (@mahouka_rm) February 10, 2021
名脇役として主人公を、物語を、盛り上げる重要な役をこなす人。
「魔法科高校の劣等生」のひとりでもある二科生の吉田幹比古の声を演じているのは「田丸篤志」さんです。
田丸さんはキャリアが12年もあるベテラン声優で数多くの作品に出演されています。
新旧の入れ替わりが激しいキビシイ声優業界で常に一定のポジションに居続けることは、とても大変なことです。
そのことからも田丸さんの実力はすばらしいモノがあります。
主な代表作品として、下記の3つをご紹介します。
●「たまこまーけっと」大路もち蔵:主人公の幼なじみのもち屋の息子。
●「異世界食堂」シャリーフ:砂の国の王子。コーヒーフロートをこよなく愛する。
●「劇場版 SHIROBAKO」高橋球児:主人公の後輩。アニメの製作進行を担当。
押しが弱く几帳面そうな男性の声を得意とする田丸さんですが、重要な役割をする人物の声が多く、名脇役であることが実証されています。
そんな田丸篤志さんですがご結婚はされていないようです。
以前に共演した女性声優さんとの噂話はネット上でいくつも記載がありますが、公式発表もされていないことから、あくまで噂の領域のお話です。
まとめ
- 功に焦ったため「神童」が「劣等生」なってしまった夏の夜
吉田家では毎年夏の夜に行われる重要な儀式である「星降ろしの犠」があり、当時中学三年生だった幹比古は身の程知らずで精霊の頂点に立つ神霊「竜神」と同調し使役しようと試みますが失敗します。
その際に自分の魔法演算領域を暴走させられ体内のサイオンをごっそりと奪われたことで、魔法が思うように使えなくなりました。
そのスランプはその後ずっと続き、魔法科高校の入学試験のときも魔法力は元に戻らなかったため成績は芳しくなく二科生として入学することになってしまいました。
ですがそのお陰で司波達也、柴田美月などの友人たちと出会えたのですから、このスランプは結果的には良かったのだと言えます。
- 田丸篤志さんは名脇役として主人公を、物語を、盛り上げる重要な役をこなす人
田丸さんは毎年毎年新人声優たちが大勢デビューする声優界での激しい競争に打ち勝ち12年ものキャリアを持つベテラン声優です。
●「たまこまーけっと」大路もち蔵:主人公の幼なじみのもち屋の息子。
●「異世界食堂」シャリーフ:砂の国の王子。コーヒーフロートをこよなく愛する。
●「劇場版 SHIROBAKO」高橋球児:主人公の後輩。アニメの製作進行を担当。
どれも作品を彩る見事な配役ですので名脇役というのは正しい評価だと思います。
そしてその田丸さんですが、ご結婚はされていないようです。
- かつて「神童」と呼ばれた少年のどん底からの復活、そして強力な古式魔法師の誕生
幹比古は古式魔法の名門である吉田家の次男として生まれました。
そして兄である七歳年上の元比古は吉田家の次期当主に決まっています。
ですが吉田家では実力があるのが当主に就くと言う決まりがあり、兄よりも上回る魔法の才能を持つ幹比古を推す声もありました。
しかし幹比古は当主の座には見向きもせず、ただひたすらに己を鍛えることを望んでいます。そしてその目指す先は「竜神」を使役することでした。
「竜神」は精霊たちの頂点に位置する神霊で未だ誰もが使役できていませんでした。
そしてそれに挑んだ幹比古は失敗し、魔法が思うように使えなくなる長いスランプに陥ってしまうのです。
しかし魔法科高校で司波達也と出会い、古式魔法は威力が勝るが現代魔法の発動速度の方が圧倒的に早いことで自分の魔法に自信をなくしていましたが「知覚外からの奇襲であれば、古式魔法の威力と隠密性に軍配が上がるだろう」と工夫次第では古式魔法の方が有利であると伝えてくれたことで、幹比古は達也の言葉を信じ、再び自分を信じることができました。
その後の「九校戦編」でも活躍し「横浜騒乱編」、そしてアニメ二期の「来訪者編」でも要所要所で現代魔法に劣らない古式魔法の実力を魅せてくれます。
拙文を最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。