「魔法科高校の劣等生」に登場する美少女の中で性格も争いもいちばん弱そうだろうなと思えるのが中条あずさです。
小動物のようにすぐに怯える臆病さ、小柄で童顔、甲高い声はまるで小さなリスのようです。
そんなあずさですが、なによりも夢中になっているものが魔法師用デバイスのCADです。そのためCADで革新的な発明を続け、正体など一切が謎に包まれた天才魔法技師、トーラス・シルバーに心酔しています。
そんなあずさの得意魔法、強さ、能力、生徒会長選挙にまつわる過去、そして恋愛関係について取り上げたいと思います。
中条あずさはトーラス・シルバーの正体を達也と知っている?!いつ気づいたのか時系列で調べてみた
トランポリンで汗だく楽しい 那覇メインプレイスで7日まで 4/23 9:55https://t.co/PYJGD2K398#魔法科高校の劣等生 14話 ミラージ・バット新人戦の光井ほのかと里美スバルの素早い動きに、中条あずさはトーラス・シルバーの正体に勘付く。 pic.twitter.com/BqJT6uYHBk
— Gekko_blue (@BlueBirdman1800) April 23, 2017
あずさが魔法師用デバイス(CAD)の極度のオタクでトーラス・シルバーに心酔しきっていることがわかったのは達也たちが入学してそうそうの「入学編(アニメ3話)」です。
達也と生徒会副会長の服部が模擬戦をしたときに達也が身につけていたCADがフルカスタマイズされたFLT社専属の天才技師トーラス・シルバー作のものだったからです。
この時点ではあずさは達也はただのユーザのひとりとしか思っていません。まさか謎の天才魔法技師であるトーラス・シルバー本人が眼前にいるとは想像もできませんので、これは仕方ありません。
次の進展があったのは「九校戦編(アニメ8話)」です。
生徒会室での昼休み。達也が持ってきたトーラス・シルバー作のCADの話題がきっかけとなり、あずさは達也に「トーラス・シルバーってどんな人なんでしょう?」と深い考えもなく質問し、「意外と俺たちを同じ日本の青少年かもしれません」「彼は日本企業のFLTの専属エンジニアですから」との回答をもらいます。
ですが、あずさはこれでもまだトーラス・シルバーは達也だとは気づきません。
しかし、今まで予想だにしなかった「正体は日本人の少年かもしれない」程度には認識を改めた可能性が高いです。
そしてあずさがトーラス・シルバーの正体は達也ではないかとほぼ確信したのが「九校戦(アニメ14話)」でした。
「新人戦女子ミラージ・バット」の決勝で光井ほのかと里見スバルの動きが他校選手たちと圧倒的に差があることに気づいた他校の生徒たちの会話がきっかけとなり、九校戦のスピード・シューティングで雫が使った世界最新研究成果を実現、実装させたカスタマイズCADを製作し、アイス・ピラーズ・ブレイクで深雪と雫が使ったA級魔法師以上でないと使えないはずの高等魔法たちを二人のCADに導入させた。
それらのヒントからこれらを実現させたエンジニアはトーラス・シルバー本人じゃないと不可能だと判断し、そのことで司波達也こそがトーラス・シルバーの正体ではないかと九分九厘確信したのです。
魔法科高校の劣等生 中条あずさが生徒会長になったのには裏事情があった!
#nowplaying MAGICAL∞LESSON by 中条あずさ(小笠原早紀)&市原鈴音(中原麻衣) (album:魔法科高校の劣等生 第8巻特典CD) pic.twitter.com/HWboSpKmWR
— John/会長 (@xemotoka) February 14, 2018
七草真由美の会長任期がそろそろ終わる頃に次期生徒会長候補を選ぶことになった生徒会。そこで生徒会役員であるあずさと生徒会副会長の服部刑部少丞範蔵の二人が候補にあがります。
ですが服部は次期部活連の会頭に内定してしまったので事実上あずさ以外に候補はいませんでした。
しかしあずさはその小動物のようにすぐに怯える臆病さ、気弱さから出馬要請を頑なに辞退しました。
そこで真由美が達也と美雪の兄妹にあずさ説得を依頼します。
出馬を嫌がるあずさを立候補させるために達也が脅した台詞の中に「四年前の会長選挙での悲劇」として暴力沙汰が発生し重傷者が多数出た事件を引き合いにして、同じ歴史を繰り返すつもりなのかと半ば強引に承諾するよう迫ります。
一方の深雪は、悲劇が起きないように穏便に会長を選出させるために出馬して欲しいと優しく迫ります。
そんな兄妹の見事なコンビネーションプレーにぐらつくあずさですが、達也の方が交渉事ははるか上で、出馬するなら発売前のトーラス・シルバーの飛行デバイスを無償で差し上げるとの罠にまんまと引っかかり出馬を決意しました。
あずさの立候補は「あずさが出馬しないと悲劇が起こる」と脅されて、実はあずさ以外でも誰かが立候補さえすれば回避できる事態に過ぎないのを、悲劇を止められるのはあずさだけしかいないと思わせた詭弁と、魔法師用デバイスの超オタクであるあずさが必ず食いつく餌を用意した達也たちの勝利なのでした。
中条あずさの能力と魔法について解説
「魔法科高校の劣等生」第24話(そろそろ大詰め!) うひゃー!の中条あずさ! pic.twitter.com/hjaQFqUL3L
— もじお🌴 (@mojio24yan) January 24, 2015
中条あずさは魔法科高校で学年首位を常に争う超優等生です。ですがその怯える小動物のような印象どおりに深雪や真由美のような強力な攻撃魔法は使えません。
使えるのはとある条件下にのみ効果があると言う、用途が非常に限定された魔法です。
しかしその魔法は非常に強烈で、多数の目標に対して強力な効果が発揮されるため通常使用が固く禁じられた禁断魔法です。そのためあずさの魔法は魔法科高校校内での使用しか認められていない程なのです。
その中条あずさが使う魔法は「梓弓」です。
「梓弓」は精神干渉系魔法の一種である情動干渉系魔法で、一定のエリアにいる人間たちをトランス状態にし、強い衝動や強い感情を沈静化させることができます。
この魔法が披露されたのは「横浜騒乱編(アニメ24話)」で、大亜連合軍に襲われた際に論文コンペ会場で取り残された大勢の魔法科高校各校の生徒たちの不安、恐怖と言った負の感情が高まりパニック寸前だった状態のときに、生徒たちを沈静化させるために使用されました。
「梓弓」は大きな弓を魔法で具現化させ、弓の弦をピンと弾いて発動し、霊子〈プシオン〉に作用する波動を送って対象をトランス状態にさせる効果を持ちます。
意識を奪い対象者たちを意のままに操るまでの強さはありませんが、一斉に全員の心を強制的に落ち着かせてしまうと言う絶大な能力があるので、例えばこちらに敵意を持つ敵軍に対して発動させれば、彼らの戦意を同時かつ一斉に抑えてしまうことも可能なことから応用しだいでさまざまな軍事的な使い道があります。それを考慮すれば校外での使用が禁じられている特別すぎる魔法なのも納得できます。
まとめ
<中条あずさはトーラス・シルバーの正体を達也といつ気づいたのか?>
「まさか、まさか、……まさか、…………まさか、………………まさか?!」
これは中条あずさが司波達也こそがトーラス・シルバーの正体だと確信を深めたときの台詞です。
「本当だろうか、間違いないだろうか」、と自問自答を繰り返しながら心の中で己が導き出した推理の結果に確信を持つまでの葛藤を描いた素晴らしい台詞です。
あずさは超が付くほどの魔法師用デバイス(CAD)オタクで、そのことから革新的なCADの発明をつづける謎の天才魔法技師であるトーラス・シルバーのことを心酔しきっていましたので正体はぜひ知りたいと思っていました。
そしてある日の達也が「正体は日本人の青少年かもしれない」と言った台詞がずっと脳裏に残っていました。
その後、九校戦で他校の生徒たちの発言で、スピード・シューティングで雫が使った世界最新研究成果を実現、実装させたカスタマイズCADを製作し、アイス・ピラーズ・ブレイクで深雪と雫が使ったA級魔法師以上でないと使えないはずの高等魔法たちを二人のCADに導入させたこと。
そして今、眼前でのミラージ・バットで光井ほのかと里見スバルの動きが他校選手たちと圧倒的に差があることに気づき、これらのCADの調整がすべて司波達也が行った事実から十中八九、達也こそがトーラス・シルバーではないかと確信したのです。
<中条あずさが生徒会長になった裏事情まとめ>
「わたし、絶対に生徒会長に当選して見せます!」
これは達也と美雪の説得であずさが生徒会長選挙に出馬宣言した決意の表明です。
例年、生徒会に所属している学力上位者の二年生が次の生徒会長になる不文律が国立魔法大学付属第一高校にはあります。
そのことを踏まえると次期生徒会長に立候補できるのは生徒会書記のあずさか生徒会副会長の服部の二人となります。
しかし服部は次期部活連の会頭に内定してしまったので、残るはあずさだけとなるですが、あずさはその小動物のような臆病さ、気弱さ、自信のなさからそうそうに出馬辞退を強く宣言してしまいました。
そこで現生徒会長である七草真由美からあずさ説得を依頼された達也、深雪の兄妹が四年前に発生した多数候補者で争った選挙活動が過激になり、魔法の打ち合いで重傷者多数発生の悲劇を起こしてしまった歴史を引き合いに出し、それを止めるにはあずさの立候補だけしかないと詭弁を弄したことと、当選の暁にはトーラス・シルバー作の魔法デバイスをプレゼントすると言う飴と鞭作戦に出た結果、あずさはその作戦にまんまと引っかかり出馬表明をしたのです。
<中条あずさの能力と魔法まとめ>
「あずさ、今はあなたの力が必要なのよ」
これは魔法科高校の劣等生の「横浜騒乱編」で論文コンペ会場に残された魔法科高校各校の生徒たちが不安や恐怖からパニック寸前になってしまった状態のときに、前生徒会長である真由美からあずさにかけられた言葉です。
あずさは当初は自分の魔法の使用に難色を示します。それと言うのもあずさが持つ魔法のあまりの威力から校外での使用を固く厳禁とされている情動干渉系魔法だからでした。
あずさの魔法は「梓弓」。一定のエリアにいる人間たちの高ぶった感情を強制的に鎮めてしまう威力があり、使いようによっては戦いの結果を左右させてしまうほどの強力な支援魔法です。
しかし真由美の説得であずさは使用に踏み切り、結果、各校の全生徒たちが落ち着きを取り戻したため避難がスムーズに行えることになりました。
もし「横浜騒乱」での論功行賞があったとしたら、敵兵をひとりも倒していませんが大勢の生徒たちを無事に避難させることが出来た功労者として評価されるほどの活躍だと思います。
拙文を最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。