魔法科高校の劣等生 四葉真夜の過去がヤバすぎる！魔法と能力、達也との本当の関係性は？

魔法科高校の劣等生に登場する四葉真夜は作中でも重要キャラクターの一人に位置する存在です。この記事では四葉真夜の壮絶すぎる過去、その能力と魔法、司波達也との関係性について解説していきます。

日本で最強と呼ばれる十師族の家系の一つ四葉家の現当主、そして司波達也と司波深雪の叔母にあたる人物です。年齢からは想像できない程の美しさを持つ四葉真夜ですが、残念ながらどんな人物なのかがアニメでは詳しく描かれていません。

魔法科高校の劣等生 四葉真夜の過去に起こった衝撃の事件

四葉真夜は過去に普通なら生きる希望を失ってしまってもおかしくないような凄惨な事件に巻き込まれています。どこか暗い影のようなものを感じたのは、このせいだったのかもしれません。それでは、四葉真夜の過去について見ていきましょう。

四葉真夜には壮絶すぎる過去があった…


時は2062年、四葉真夜が12歳の頃の出来事です。台北で行われた国際魔法協会アジア支部が主催する少年少女魔法師交流会に参加するのですが、この時に崑崙方院（こんろんほういん）に誘拐されてしまうのです。

この崑崙法印は中国の南半分が分離独立して建設された魔法師開発機関です。場所は大漢にあり、大陸では魔法研究の中心と呼んでも差し支えないほどでした。

司波真夜は泉州に位置する崑崙法印の支部研究所に拉致され、人体実験のモルモットに…。数日後、解放された四葉真夜は双子の姉の四葉深夜に自分がどのような人体実験をされたのか、次のように語っています。

姉さん、私ね・・・・・強姦されたの

そして、身体中弄り回された。身体の中までかき回された。私の体であいつらに汚されていない場所なんて、何処にも無い。

引用元：原作ライトノベル「魔法科高校の劣等生 追憶編」274ページ

この人体実験の影響で四葉真夜は生殖機能を喪失し、子どもが産めない体になってしまいました。このシーンは正直読んでいても精神的にかなり辛かったですね。

四葉真夜には幼少期からの婚約者がいました。その婚約者は十師族の家系の一つ、七草家の現当主 七草弘一です。14歳だった彼もまた、この少年少女魔法師交流会に参加していたのですが、この誘拐事件に巻き込まれてしまいます。

七草弘一は誘拐犯と戦いますが、右手、右足に裂傷を負い、さらに右目の眼球も失ってしまう重傷を負ってしまいました。この誘拐事件後、四葉家から婚約解消の申出があり破談となりました。

「極東の魔王」「夜の女王」の通名を持ち、世界最強の魔法師の一人と呼ばれる四葉真夜にこんな悲しい過去があったなんて想像もしていませんでした。

四葉真夜 誘拐事件後のポイントを解説


誘拐事件後の四葉真夜を語るには二つのポイントがあります。

一つは四葉真夜の心の傷を癒やすための「メンタルケア」、もう一つは四葉家による崑崙方院への「復讐」です。

四葉真夜の心の傷を癒やした方法とは？

四葉真夜はこの誘拐事件後、身も心もボロボロの状態だったため完全に心を閉ざしてしまいました。生きてはいますが、誰かが呼びかけても無反応ですし、自分自身の意思で行動することもありません。

娘の状態を心配した父親の四葉元造は双子の姉である四葉深夜にある指示を出します。その指示とは、精神構造干渉の魔法で真夜の記憶を入れ替えるようにするものでした。つまり真夜の「経験」を「知識」に入れ替える事で心の傷のケアをしようとしたのですね。

ですが、四葉真夜は魔法によって強制的に本来のあるべき自分が失われ、自分以外の者に変えられたという意識が強く残ったため、魔法を使用した四葉深夜を恨むという皮肉な結果になってしまいました。これ以降、良好だった姉妹関係も悪化の一途を辿ることになります。

その後、四葉真夜は精神構造干渉の魔法を必要以上に多用したため、体がついてこれずに入退院を繰り返します。病状が良くなることはなく2094年にこの世を去ってしまいました。

四葉真夜の報復を崑崙方院へ決行する四葉家

当時の四葉家当主、四葉元造は娘である四葉真夜が受けた苦しみに対する報復を行うため四葉一族の魔法師を召集します。そして、大漢にある崑崙方院の魔法研究所への攻撃を始めるのです。

最終局面では四葉元造自ら率いた魔法師二人とともに崑崙方院本部に突入し、総院長を含む一族の権力者や大漢政府の軍務長官までも抹殺します。ですが、魔法を酷使した四葉元造は精神力の限界に達し命を失ってしまいます。

当主としてのあるべき姿を体現したリーダーシップ溢れる行動ですが、「死んじゃったら、元も子もないだろ！」と思うのは私だけでしょうか。

この四葉家の報復における各陣営の被害状況も確認しておきましょう。

四葉家陣営では30名の魔法師が犠牲となりました。それに対して、崑崙方院陣営は4,000人以上の大漢の閣僚、魔法師、高級官僚、士官、研究者に壊滅的な犠牲が出ました。

この報復を目の当たりにした全世界の魔法関係者は四葉家の持つ力を心底恐れ、絶対に触れてはいけないタブーとして認識されるようになります。

魔法科高校の劣等生 四葉真夜と司波達也の本当の関係と思惑

司波達也は四葉真夜の甥にあたる事は別記事でも解説した通りです。ここでは多くの方が気になっていると思われる四葉真夜と司波達也の関係とそれぞれの思惑を見ていきましょう。

四葉真夜は戸籍を改ざん、司波達也を息子に


四葉家から冷遇されている司波達也。その理由は生まれ持った「分解」と「再生」以外の魔法を使用できない事にありました。

精神改造手術により人工魔法演算領域を得て通常の魔法が使用できるようになったものの、標準的な魔法師が生まれながらにして持つ魔法演算領域の性能には到底及ばないものだったのです。

冷遇される日々を送りながら達也が考えていた事は近い将来、妹の司波深雪と四葉家から抜け出して暮らしていく事でした。当然このような扱いですから、四葉家を快くは思っていません。

しかし、司波真夜は達也のこの考えを見透かしていました。

四葉真夜にとって、司波達也が四葉家から離れる事は大きなリスクを伴います。つまり、世界を滅ぼす可能性のある力を持つ達也が四葉家の敵になる事を恐れていたという事です。

確かに、いかに強大な力を持つ四葉家と言えども戦略級魔法師の達也と戦えば犠牲も相当なものになるでしょうし、疲弊した所を他勢力に攻撃される可能性もありますからね。

このような最悪の状況を回避するために四葉真夜は先手を打ちます。

2097年正月に開催された慶春会で司波達也が四葉真夜の息子であると嘘の発表をでっちあげます。それと同時に四葉家次期当主となる司波深雪の婚約者に司波達也を指名するのです。

この策略は本当によく考えられていると思います。司波達也にとって、何よりも大切な存在は妹の司波深雪です。そして、深雪は四葉家の次期当主ですから婚約後に四葉家に仇をなすという可能性はかなり低くなります。

このエピソードは原作ライトノベルの「四葉継承編」で読むことができますので、気になる方はぜひ手に取ってみてください。

この事からも四葉真夜は戦略にも長けている非常に優秀な魔法師だという事が分かりますね。

四葉真夜 VS 司波達也 勝利の軍配はどちらに？


「四葉真夜と司波達也が戦ったら、どちらが勝つか？」

原作では描かれていませんが魔法科高校の劣等生ファンにとって、かなり興味をそそられる内容ではないでしょうか。

これはあくまでも私個人の考えにはなりますが、司波達也が勝利すると予想します。

達也が勝つと判断したポイントは２つあります。

1つ目は達也の持つ「再生」の能力です。どんなにダメージを受けても自己修復術式で回復できるので、ここは達也が有利である事は間違いありません。

2つ目は四葉真夜の使う魔法「流星群（ミーティア・ライン）」は司波達也の「分解」魔法と相性が悪いことです。

この流星群（ミーティア・ライン）は光を介して間接的に物質の構造に干渉し、熱や圧力によらず個体や液体を気化させる魔法です。

あらゆる物理防御、魔法防御が難しく十師族の中でも魔法防御に長けている十文字家の防御魔法ファランクスでも防げない強力な魔法です。例外として対抗できるのが司波達也の持つ「分解」の魔法となります。

実際には二人とも激しく消耗し、かなりのダメージを負うことになるので最強魔法師同士の命がけの戦いになる事は予想に難くありません。

まとめ

ここまで四葉真夜の過去、司波達也との関係性について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか？

最後にここまでの情報を整理してまとめておきます。

＜四葉真夜の過去＞

■12歳の頃、四葉真夜は崑崙方院に誘拐された後の人体実験で身も心もボロボロになり子どもを産めない体になってしまった。

■メンタルケアを目的とした双子の姉の司波深夜の精神構造干渉の魔法により人格改変され、姉妹の仲が悪化する

■崑崙方院に報復を果たした四葉家は世界中の魔法師から「触れてはならない者たち」として恐れられる一族となる

＜四葉真夜と司波達也の関係性＞

■四葉真夜は四葉家から司波達也の戦力流出を防ぐため、戸籍の改ざんを行い自分の息子にした。そして、次期当主司波深雪の婚約者に指名した。

■四葉真夜と司波達也が戦った場合、司波達也が勝利する可能性が高い

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

魔法科高校の劣等生 四葉真夜のプロフィール

＜性別＞　女性

＜生年月日＞　2097年2月時点で47歳

＜職業＞　四葉家当主

＜身長＞　165cm

＜家族構成＞

父：四葉元造（よつば げんぞう）

母：阿部泰夜（あべ やすよ）

姉：四葉深夜（よつば みや）

戸籍上の息子：司波達也（しば たつや）

＜得意系統＞　収束系統魔法